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留年率、標準修業年限以内の修了率について質問です。
既修1年の留年率で、例えば、学習院は66.7%、専修26.7%と学習院の方が留年率が高いですが、標準就業年限以内の修了率で見てみると、学習院は52.2%、専修は25.9%です。
留年率だけで見ると学習院の方が高いですが、修了率で見ると先週の方が低いです。これは、専修は既習の場合だと一年から二年は進級できるが、卒業することが難しいということでしょうか?

まず、これらの定義から案内・確認しますね。 イメージつきやすいように簡単に説明すると、標準修業年限修了率とは「ストレート修了率」であり、留年等を経験したことのない修了生の割合を指します。 留年率については、進級に際して原級留置となった者の割合であり、この場合、たとえば2回留年を経験した人もその割合に含まれます(もっとも、通常1年度に2回留年すると除籍となる運用のローも多いです) そのうえで、標準修業年限修了率と留年率のデータが差異が生じるのは、上記理由、つまり何度も留年している者も留年率には含むという理由のほかに、 ①文科省のデータのみでその齟齬を説明するなら、標準修業年限修了率であれば、基準年度末において、入学~修了までの2~3年の長期スパンで計算されます。それに対し留年率については単年度で計算されるため、基準となる年度数が異なるということが主な理由です。 すなわち、正確に分析するなら、たとえばR4年3月の標準修業年限修了率と、それの計算のもととなった、R4既修2年未修3年次およびR3年3月の既修1年と未修2年留年率、R2年3月の未修1年の留年率を資料より持ってくる必要があるでしょう。 また、上記のとおり留年率は2年留年した人はダブルカウントされますので、複数回留年している者がいる場合は、1ー全体の留年率=標準修業年限修了率という関係になりません。 そのうえで、データを見た際に、修了率が留年率よりも低いという現象が生じる理由は、①未修1年の留年率データ(具体的にはR2年度基準)のデータを比較する必要があるが、それがなされていないこと、つまり1年次の留年率に違いが生じているのではないでしょうか。 それが異なるということが疎明された場合は、➁3年次時の判定・単位認定が厳しいということ(修了の際にもそれなりに落とすということ)が想定されます。 もちろん具体的なデータを見ていないので、特殊要因がある場合などはなんともいえません。詳しく分析したいようであれば、R2年度の未修1年のデータを文科省等の頁から探してみましょう。 なお、①について説明を補うと、一般に未修者1⇒2年次の留年率が高い傾向にあります。だからこそ、そこを加味すると、2年次(いわゆる既修1年・未修2年)の留年率が前者が高くても、最終的な修了率は後者のほうが優れるという事態は発生することはある点のみ、重ねて案内させていただきますね

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