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どうして映画だけはランキングが観客動員ではなくて興行収入なのですか?
これでは昔のチケットが安い映画は不利になります。

[観客動員数は参考にならない] 映画のチケット価格は劇場が決めているのでやろうとすれば格安にだって出来ます。 実際に昔は格安でチケットを売り 客入りの見込めない映画や時間帯に集客してる劇場があって チケット代が安い映画なら例え内容や評価が低くても商業的に失敗してても 観客動員数だけは多くする事が出来てしまうのです。 [そもそも昔の映画は興行収入を指標にしていなかった] 昔は配給収入と言う数字で映画が評価されてました。 映画とは制作がいて、作品を預かる配給会社があって、一時的に映画を借りる劇場があります。 この制作された映画を劇場に貸し出す中繋ぎになってる配給会社の取り分が配給収入です。 この配給収入はかなり宛にならない数字でして 配給会社の取り分なんて物は 劇場に映画を貸し出す際に交わす契約内容によりその都度変わります。 作品Aは1回公開する度に配給会社に50%の設けがあったとしても 作品Bだと配給会社の取り分は30%なんて事もありますし 何なら放映何周目かによって配給会社の取り分が変わる契約もあります。 配給収入を基準に見てしまうと 沢山のお客さんが入った作品も契約上の利益率が高い凡作に負けてしまう訳でして この不透明性から興行収入に評価の指標が変わった歴史があります。 [総興行収入の方が信用出来る] 観客動員数は劇場の稼働率を重視した安売りチケットにより 映画の評価に関係なく数は増えます。 配給収入は不透明過ぎて映画の評価として使える物ではありません。 興行収入つまりチケット代による収入額と言うのはこれらよりは指標になります。 まず前提として企業は赤字を垂れ流そうとはしません。 制作サイドは制作費を回収出来る程度の価格帯でチケットを売って欲しいですし 配給会社にしろ儲けたいので 赤字にならない数値設定で映画を貸し出し 劇場も配給会社に金を払った上で利益が出るチケット代に設定します。 この適性価格でチケットを売った際に何人の客が飛び付いたのか? と言う数字は評価の指標になりますし あまりに映画が売れなかったり 劇場の稼働率が低くて安売りチケットを劇場がバラ巻いても 安売り価格にされたチケット代で興行収入に加算されるので 安売りしたから過度に数字が伸びる事もありません。 [評価基準の違う物を比べられても] 配給収入で競ってた時代の映画と興行収入で競ってた映画を並べて 今の評価基準で見たら昔の映画が不利だ!!と言われても 今の評価基準だけで昔の物を判断してるんだから当たり前だろう。 としか言えません。 [なぜチケット代だけ?] チケット代を取り上げ評価基準として有利不利と言い出すなら 市場規模、物価、流行りなど 時代ごとの有利不利を生む要素も考えないと筋が通りません。 そしてこの考えを突き詰めると 時代の違う物を全く同じフェアな条件で評価するなど出来ない訳です。 [まずランキング争いの為に映画は作られてない] 収入額がなんで注目されたかと言いますと 日本映画製作者連盟が配給収入10億円を越えた映画を紹介してくれるからです。 要はランキングに乗る為じゃなく 10億越えると人気がある映画としてタダで広めて貰える だから収入額が重要な訳で ランキングなんて外野が勝手に騒ぐ要素でしかありません。 収入額は利益では無い訳で 100億円掛けて作った映画が10億円の収入を記録しても赤字ですし 5000万円で作られた映画が10億円の収入を得たら大儲けですからね。 [まとめ] ・今と昔じゃ基準からして違う ・今の基準で昔の物を評価すれば最近のが有利なのは当たり前 ・チケット代だけをフォーカスして有利不利を語るのはおかしい ・観客動員数はアテにならない ・興行収入は他よりマシな評価基準

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